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妊娠に必要な卵の数とは??

目指せ15 eggs(フィフティーン エッグス)!!

体外受精において、成否を左右する大きな要因は如何に良好胚(質のいい卵)を確保できるか?です。取れた卵の質で結果がほぼ決まると言っても過言ではありません。採卵によって得られた卵子は、必ずしもその全てが赤ちゃんになれるという訳ではなく、変性卵や染色体異常卵など、この世に卵として生まれた(採卵によって取り出された)瞬間からすでに赤ちゃんになれない卵も存在します。そして、加齢に伴いその割合は増えていきます。確率論的な話にはなりますが、1回の採卵で、できるだけ良好胚を確保するためにはそれなりの数の卵が得られる必要があります(もちろん自然周期で採った、たった1個の卵で妊娠できたというような奇跡的な場合もあり得ますが、そう多いことではありません)。妊娠に最も有利な採卵数について、2011年のHuman Reproductionという雑誌に論文が掲載されました。↓↓

Association between the number of eggs and live birth in IVF treatment: an analysis of 400 135 treatment cycles

この論文によると、採卵個数とその後の出産率には以下のような相関関係がみられたそうです。採卵個数が15個までは、採卵個数が多くなるほど出産できる確率が高くなり、15~20個までは出産率は横ばいになり、20個を超えると出産率は低下しました。

また、採卵個数が15個の場合の年齢層別の予測される出産まで至る確率は、18~34歳では40%、35~37歳では36%、38~39歳では27%、そして、40歳以上では16%でした。

これらの結果から、体外受精では女性の年齢に関わらず、卵巣刺激後の採卵で15個の卵が採れることが理想的であることが明らかになった(妊娠にとって、15個採卵数を確保することが最も有利である)としています。

AMH値やAFC(アントラルフォリクル数)によって、卵巣刺激に対する反応性はある程度予測できます。上記の結果から、卵巣刺激を適切に行えばそれなりの卵子が獲得できる方には、できるだけ1回の採卵でなるべく15個に近い卵子数を確保できるような卵巣刺激法を選ぶことが、妊娠までの一番の近道であると言えます。もちろん、AMHが低く、卵巣刺激を加えても多数の卵子が獲得できない方(とても15個なんて無理という方)もおられます。それでも、そのような方でもなるべく15個を目指してできるだけ1個でも多くの卵子を獲得できるような卵巣刺激法を選択することが重要です。そこはドクターの腕の見せ所と言えます。

当院では2016年以降、自然周期法をやめました。

上記のような理由によります。

以下、原点回帰(私が自然周期をやめた理由)↓↓↓ も参照ください。

原点回帰(私が自然周期をやめた理由)

 

 

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