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5月31日は世界禁煙デーです。

パッケージに見る禁煙政策の本気(マジ)度

タバコは健康に悪いということはもはや誰もが疑う余地はありません。依存性(身体的依存、精神的依存)もあります。世界の多くの国々では、タバコによる健康被害を無くそうという方向に動いています。しかし未だにタバコの流通が禁止されないのは政治的な事情(税収の問題、タバコ生産者団体など一定の政治的発言力をもついわゆる圧力団体の存在など)も一因と思われます。以下は世界各国のタバコのパッケージです。(ホラー映画のDVDケースではないです)タバコは明らかに健康に悪い=医療費を押し上げる原因にもなるので国家としては国民に止めて欲しい、しかし上記のような政治的な事情もある、そのような”ジレンマ”から生まれた妥協の産物がこれらの”ホラーパッケージ”であるように思われます。これを見て、それでも吸いたい人は”自己責任”で吸って下さい・・・そんな願いが込められているようにも思えます。海外の多くの国々ではパブリックスペースでの喫煙が厳しく罰せられます。また、タバコ1箱の値段が日本の数倍以上という国もあります。↓↓

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160526-00000064-jij-asia

これもタバコのハードルを高くして、”高額の料金を払って、死ぬ可能性があってもなお、それでも吸いたい人はどうぞ” というような意味もあるのかなと思います。

以下、世界各国のタバコのパッケージの例

Australia(オーストラリア)

DON’T LET CHILDREN BREATH YOUR SMOKE=子供に吸わせるな

SMOKING CAUSES PERIPHERAL VASCULAR DISEASE=タバコは末梢血管の病気を引き起こす

SMOKING CAUSES BLINDNESS=タバコで失明する

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SYDNEY, AUSTRALIA – MAY 04: Cigarettes are seen on the shelf on May 04, 2016 in Sydney, New South Wales. シドニーのタバコ売り場

SYDNEY, AUSTRALIA - MAY 04: Cigarettes are seen on the shelf on May 04, 2016 in Sydney, New South Wales.The Australian Government yesterday announced in their budget four annual 12.5 per cent increases to tobacco excise and excise equivalent customs duties which will significantly push up the over-the counter price up to AUD$40 by 2020. (Photo by Ryan Pierse/Getty Images)

Brazil(ブラジル)

HORROR=典型的なsmoker’s face

Impotência=タバコはインポテンツの原因

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Thailand(タイ)

喫煙者の末路がパッケージの表紙に載っています。日本にも以前あったMi⚪︎d S⚪︎venという銘柄のようですが、マイルドな感じはいたしません。

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Japan そして我が日本

海外の多くの国々とは異なり、我が日本だけは、いまだにかなり爽やかなイメージでタバコが販売されています。パッケージの下の方に警告文が書かれてはいますが、あまりやる気の感じられない弱い表現です。むしろ鮮やかなオーシャンブルーや爽やかな新緑のイメージのグリーンなどが目を引きます。

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しかし、日本にもこのようなことをおっしゃる方もおられます。

たばこを吸っている自分を鏡で見てごらんなさい。

妙に説得力があるように思えるのは私だけでしょうか?

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喫煙の真の問題は周囲を巻き込む受動喫煙

吸いたくないのに吸わされ、そして殺される

タバコの煙に含まれる様々な有害な化学物質は喫煙者本人だけでなく、嫌が応でもその周囲にいる非喫煙者に必ず影響が及びます。これを受動喫煙と言います。

受動喫煙 これだけの人が吸いたくないのに吸わされ、そして殺されている・・・↓↓

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160530-00000148-fnn-bus_all

”分煙”という言葉がありますが、喫煙者と非喫煙者が接触をする限りは100%の完全分煙というのは実質的に不可能です。何故かと言いますと、仮にある喫煙者が周囲に人が全くいない別の空間で喫煙をしたとしても、喫煙者の頭髪や衣服に付着した有害物質が、非喫煙者と接触した瞬間に風やその他の影響で巻き上げられて非喫煙者に暴露される可能性は十分にあり得るからです(もちろん、同じ空間にいるよりは暴露量は少なくはなるでしょうが、100%の非暴露はあり得ないということになります)。喫煙者が自らの意思で喫煙をした結果として有害物質に暴露されることはある意味仕方がないことではありますが、非喫煙者が自らの意思に反してこのような不利益を被るということは、生存権(健康で文化的な生活を送る権利)や環境権(良好な環境の中で生活を営む権利)の侵害につながってくる可能性も考えられます。民主主義の進んだ欧米各国が喫煙者の吸う権利よりも非喫煙者の吸いたくない権利(良好な環境の中で健康に暮らしたい権利)に重きを置く理由はこのような事情も関係しているのではないかと思われます。

タバコは嗜好品ではない。依存性薬物である。

よくタバコは嗜好品とか、吸う、吸わないは個人の嗜好の問題、などという方がおられます。しかし、タバコはおそらく、嗜好品の域を超えて、依存性薬物に該当するのではないか?というのが最近の考え方です。現在、禁煙を希望する方に対して、ある一定の条件を満たせば”ニコチン依存症”として健康保険による禁煙治療が可能となっています。これは、タバコをやめられない状況が”ニコチン依存症”という病的な状態であるという考え方に基づいています。個人の嗜好の問題であれば健康保険の適応にはならないはずです。ニコチンには精神的依存(ニコチンが枯渇するとどうしてもニコチンを吸いたいと求める強い欲求)と、身体的依存(ニコチンが枯渇することで発汗、イライラ、呼吸や脈拍の異常などの身体的症状が出る状態)があります。最近巷でこのようなフレーズを見かけませんか?タバコは依存性薬物であり、タバコをやめられないのはニコチン依存症という病気が原因です。ぜひ近くのお医者さんへご相談ください。

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