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第2子不妊治療について

第2子不妊治療は衰え行く自身とパートナーが共に手を取り合って挑むべき戦いである

数年ほど前から、“加齢に伴う卵子の老化”という言葉が世間に浸透してきています。2012年放送のNHKクローズアップ現代の”産みたいのに産めない〜卵子老化の衝撃〜”という番組の影響は大きかったと思います。↓↓

産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~

卵子の老化が世間に浸透してきた一方で、”精子の老化”についての理解はまだまだこれからと言えます。不妊症の原因のおよそ半分は男性側に原因のある男性不妊ですが、これまで若い頃は特に男性不妊症の範疇に入らなかった”精子が元気だった”方でも、加齢とともに”精子力”が低下します。精子の場合は、卵子ほど加齢による影響が少ないという場合もありますが、それでも35歳を過ぎると徐々に妊孕性が低下していくと考えられています。また、男性の精子では加齢による影響に個人差が結構あります。60歳過ぎて子供ができたというような男性芸能人がいたりしますが、これは加齢による精子への影響には個人差があるためです。ここで誤解してはいけないのは、多くの方にこれが当てはまるという訳ではなく、このようなケースはむしろ少数派、レアケースだという認識を持つことが重要です。(自分は精子力に自信があると過信しないことが大切です)↓↓

第2子不妊治療の難しさ

第2子不妊治療では、実は意外に困難を伴う場合もあるということを理解している方は少ないです。特に、第1子を不妊治療を経ずに妊娠した、割とすぐに第1子が出来た、という方ほど第2子不妊治療の難しさに気づきにくいようです。(これは当然と言えば当然なのですが・・)

第2子不妊治療の難しさは医学的な側面と、社会的な側面から捉えることができる(と思います)

医学的な側面

卵子、精子の老化による影響です。第1子出産年齢にもよりますが、一般的には第1子出産後、卒乳完了後に第2子妊活を開始する方がほとんどです。仮に第1子出産年齢が35歳だったとすると第2子の妊活に入れるのは早くても36〜37歳ぐらいです。第1子を34歳ぐらいで比較的すぐに妊娠した・・という方でも、第2子妊活を始めるころには36歳ぐらい・・・この2年間のブランクがかなり高い壁として立ちはだかっているということに気づいていない方は意外に多いです。そして、加齢の問題は自分だけではなく、夫にも及びます。自分が2歳年をとる間に夫も同じように2歳年をとっています。精子は当然悪くなっています。この現実に中々気づいていない方が多いです。

社会的な側面

第1子の妊活時と第2子の妊活時で明らかに異なるのは、子供がすでに1人いるということです。第2子の妊活を行う際に、子供が1人いるという現実を考慮して、自分たちがどこまでの治療を希望するのか?ということを予め決めて臨むことは重要です。第2子妊活の際に、特に第1子が未就学児の場合は第1子の預け先の確保の問題、第1子が既に就学児の場合は子供の行事と妊活の両立も必要です。またこれから第1子にかかる教育費の問題、また、夫婦間での第2子に対する希望の程度の差、などを考慮して第2子妊活にかけられる予算や希望する治療内容がおのずと決まってくると思います。第1子妊活の時よりも様々な面で実は色々な制約が多いのが第2子の妊活です。

最低子供は二人欲しい・・・と考えている方は出来れば第1子の時から計画的な人生設計が必要でしょう。第2子妊活にかけられる残された時間は実は第1子の時よりも少なく、様々な制約が第1子の時よりも多くなるのですが、この事実は意外と気付かれにくいです。限られた時間と予算の中でできるだけ効果的に、早く結果を出すためには、ある程度腰を据えてしっかりとした治療を行うことも必要です。既に1人子供がいるということは、元々は妊娠ができる体であるということであり、治療によって効果が出やすいというのもまた第2子不妊治療の特徴です。

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