当院では次のような方を対象に精子の凍結保存を行います

  1. ①高度の乏精子症により、採卵当日に有効精子が得られないことが予測される方

  2. ②男性側の都合により、採卵当日の採精が不可能な方

  3. ③各種悪性腫瘍の治療のため、抗がん化学療法を受けられる予定の方

    各種悪性腫瘍(精巣腫瘍、悪性リンパ腫、白血病、その他)の治療で抗がん化学療法を受けられた場合、抗がん剤治療後に精子の形成が阻害され、精子減少症や無精子症になる場合があります。抗がん剤により影響を受けた精巣が再び自然妊娠可能な数の精子を作り出すことはほとんどありません。将来の妊孕性温存のため抗がん化学療法開始前に、あるいは開始直後に精子を凍結保存しておくことができます。


治療の具体的な方法

精子凍結保存コンテンツ_イメージ01

凍結は、緩慢凍結法により行います。
精液中の有効精子を確認後、精液と精子凍結専用の凍結保護剤を混ぜ、徐々に温度を下げて行き、最終的に液体窒素中に保存します。融解は、緩慢融解を行います。凍結後の融解精子は、精子運動率が低下することから全例で顕微授精を行います。
凍結精子を使って不妊治療をされる場合は当院で対応させていただくことになります。この際、ご主人が存命であることが必要になります。(所有者であるご主人様が死亡された場合は妻の希望があっても凍結精子は破棄とさせていただきます)。


当院での精子凍結保存に際し必要なもの(抗がん剤の使用予定者のみ)

抗がん剤の使用を予定頂いている方は、①精子凍結同意書、②問診票、③抗がん剤治療を受ける施設の担当医の紹介状(該当者のみ)が必要となります。問診票、同意書は事前にダウンロードしてご記入の頂き、ご持参頂くと待ち時間が少なくスムーズです。
また、抗がん剤治療予定者以外で精子凍結保存をご希望の方は、原則として下記資料は必要ありません。

  1. ①精子凍結同意書(抗がん剤使用予定の者)

    ダウンロードしてご持参いただくか、来院の際にお渡しいたします。
    ※未成年男性の場合、ご本人の同意に加えてご家族(親権者)の同意が必要となります。詳しくは下記をご確認ください。

    独身男性の場合 原則ご本人の意思で凍結保存が可能です。
    既婚男性の場合 同意書はご本人のみでも結構ですが、ご夫婦の意思が一致していることが望ましいです。
    未成年男性の場合 ご本人の同意+ご家族(親権者)の同意も必要です。

    精子凍結同意書ダウンロード

  2. ②問診票

    ダウンロードしてご持参いただくか、来院の際にお渡しいたします。
    ※ご夫婦で既に当院で不妊治療中の場合は新たな問診票は不要です

    問診票ダウンロード

  3. ③抗がん剤治療を受ける施設の担当医の紹介状(該当者)

    抗がん剤治療等を予定されておられる場合、担当医の紹介状をお持ち下さい。


精子凍結保存費用

凍結費用(1年間の保管料込)

1本あたり ¥10000(税別)  

凍結精子融解(凍結精子を使用して顕微授精を行う際に発生)

1本あたり ¥10000(税別) 

凍結保管料(保管2年目以降発生)

1年につき1本あたり ¥10000(税別) 

精子凍結保存の期間は原則1年間とし、これを超える場合は1年ごとに更新手続きが必要です。当該男性が死亡した場合や、保存期間を超えて更新の手続きがない場合には凍結精子は破棄いたします。予めご了承ください


当院での精子凍結保存に関する注意点

  • 凍結した精子を他の施設へ移すことができません

    凍結精子は患者様本人の所有物ですので、患者様の希望がある場合は他の施設への移動が本来は可能です。しかし、凍結保管物を他施設へ移す場合、受け入れ先の施設が対応可能かどうかの問題、 凍結保管物を安全に移動するための手段を確保しているかどうかの問題、移動先で凍結精子を融解した際に、生存精子が確保できるかどうか(できなかった場合の責任の問題)等が発生いたします。このようなトラブルを避けるため、現時点では当院で凍結保管した凍結精子については当院での利用を前提とさせていただいております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

  • 凍結精子の保管期限は「ご本人の生存期間まで」

    凍結精子の保管は技術的には半永久的に可能ではあります。しかし、日本産科婦人科学会のガイドラインにより「ご本人の生存期間まで」と定められています。 つまり、何らかの理由でご本人様(精子の所有者)が亡くなられた場合は凍結精子は破棄させていただきます。 奥様やご家族の希望がある場合でもご本人様の死亡後は凍結を継続することはできません。凍結精子の所有者はご本人であるため、ご家族のご希望があってもガイドラインに違反しての保管継続はできません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

  • 精子凍結の継続手続きが1年に一回必要となります

    精子を凍結保存された場合、概ね1年に1回の更新手続きが必要になります。また、継続保管料としてまして、年間¥10000(税別)の費用を申し受けます。凍結保存開始日からおよそ1年経過した患者様には、当院から「凍結胚・卵子・精子凍結保存継続意思確認のお知らせ」を郵送させていただきます。 その際、継続を希望するか、破棄処分を希望するかお決めください。同時に費用のお支払いについてのお知らせをいたします。住所や連絡先が変更となった場合は必ず当院へご連絡ください。更新手続きの連絡がつきかねる場合がございます。

  • 将来、凍結精子を使って不妊治療を行う際は、当院でご対応させていただきます

    凍結精子を使って不妊治療をされる場合は当院で対応させていただくことになります。この際ご主人が存命であることが必要になります。(所有者であるご主人様が死亡された場合は妻の希望があっても凍結精子は破棄とさせていただきます)。ご主人様の予後を確認させていただくため、治療開始の際に、抗がん剤治療を行った施設の担当医より紹介状をご持参ください(生殖医療では、生まれてくる子供の福祉を第一に考える必要がありますためどうぞご理解下さい)。凍結精子は融解後に運動率が50%〜80%程度低下することが想定されます。融解後の不妊治療は体外受精(顕微授精)が前提となるケースが多いことをご理解くださいませ。(希望により凍結精子を使った人工授精も可能ですがあまりお勧めはいたしません)

    当院の不妊治療

    体外受精をお考えの方へ

事前にお電話でご予約ください

妊孕性温存のための精子凍結保存をご希望の患者様は、上記説明をよくお読みいただき、問診票、精子凍結同意書をダウンロードの上、ご記入頂いた上で当院へご来院下さい(ダウンロードしてご持参できない場合は来院当日の記載でも結構です。事前にご記入頂き持参していただくと、待ち時間の短縮になります)。当院は予約制になりますので、必ず電話連絡の上でご来院下さいませ。(予約がない場合は精子凍結保存がお受けできない場合がございます)

0267-67-5816

診療時間
午前9:00 ~11:30(最終受付は11:00まで)
午後2:00 ~5:00(最終受付は4:00まで)
休診日
水・土曜日の午後、日・祝日

※本ページに記載の内容は予告なく変更する場合があります。ご了承くださいませ。
2016年 11月制定 佐久平エンゼルクリニック

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