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妊娠と栄養

“栄養を改善したら妊娠しやすくなる”と言われたら、あなたは信じますか?

妊娠とタンパク質や脂質の関係

栄養は妊娠出来るかどうかと密接な関係があります。卵子や精子の細胞はタンパク質から出来ており、また細胞を取り囲む細胞膜は脂質で出来ています。妊娠出来るかどうかは、良好な卵子と精子の出会いによって作られる良好な受精卵が出来るかどうかによってほぼ決まります。普段の食事から十分なタンパク質や脂質が摂取できていない方では卵子や精子の質が悪いと言われています。多くの現代人の食生活は糖質過多に偏り気味であり、良質な脂質、タンパク質が不足する傾向にあります。

鉄不足と不妊症、不育症の関係

鉄が足りない方は不妊症になると言われています。なぜでしょうか?
鉄は細胞内のミトコンドリアでATPというエネルギーを作り出すのに大変重要な役割を担う元素です。ミトコンドリアの電子伝達系というところでは生命活動に必要な大量のエネルギー(ATP)が作られますが、電子伝達系がうまく作用するためには鉄が大変重要なのです。鉄が不足してATPが作られなくなると、体はエネルギー不足に陥り、人間は少しでも少ないエネルギーで生きながらえるために子孫を残すことが抑制されて自分が生きることが優先されます。つまり生殖が抑制されるので不妊になるのです。また、生命活動に必要なエネルギー不足に陥ると細胞分裂がうまく進まない、つまり受精卵が分割を繰り返し胎児に育っていく過程が途中でストップしてしまうのです。つまり、赤ちゃんが育たない、不妊症や不育症の原因にもつながっていきます。(受精卵の細胞分裂が胎児になる前に止まってしまえば不妊症、ある程度育ってから止まってしまえば不育症です。不妊症と不育症はどの段階で妊娠がストップしてしまうか、その段階の違いであって本質的な部分は同じです)

ビタミン、ミネラルも大事です。

妊娠前からしっかり葉酸を取りましょうとよく言われます。葉酸の不足は胎児に二分脊椎という病気を引き起こすことが知られています。葉酸はビタミンB群に分類される栄養素です。その他、妊娠の維持、胎児の順調な発育のためには多くのビタミン、ミネラルなどの栄養素が関係しています。最近の有名な話では、ビタミンDの不足と不妊症の関係が取りざたされています。(ビタミンD欠乏の方は妊娠しにくいなど)


妊娠と栄養という考え方

世の中の多くの患者様は、排卵誘発剤を飲んだり、注射を打ったり、人工授精や体外受精を行ったりすることがすなわち不妊治療である・・・と考えている方が多いのではないかと思います。妊娠すると母体は約10か月間胎児を自らの子宮の中で育てなければならない訳ですが、母体側が胎児を迎えために十分な体の準備が出来ていなければ、どんなに薬を飲んだり、注射を打ったり、人工授精で精子を入れたり、体外受精で卵を闇雲に取ったりしても、なかなかいい結果には繋がりません。当院の不妊治療では、妊娠と栄養という考え方を非常に重要視しています。栄養を改善するだけで自然妊娠する例も多数見かけます。妊活を意識したときから、鉄、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂質をしっかり意識して、体を妊娠モードに変えていきましょう。

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