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卵管造影検査は痛い?痛くない

卵管造影検査は痛い?痛くない

不妊検査を初めて受けられる患者様から頂く質問
“卵管造影って痛いんですよね??”
卵管造影検査が痛い検査になってしまういくつかの要因があります。
1、詰まりかけたまたは完全に詰まった卵管に造影剤をガンガン流そうとすることによる卵管内圧上昇(イメージとしては、細いホースに水道の水を流すとはちきれそうになります。あれです)
2、造影剤による腹膜刺激症状(卵管を通った造影剤はやがて腹腔内に拡散します。腹腔内表面を覆う腹膜上に流れた造影剤がしみる原因になります)
3、卵管造影自体というよりはクスコ挿入やカテーテル挿入など検査時の手荒な処置による物理的刺激(早い話が手技が雑だと痛いです)
卵管は内腔が糸のように細い管腔構造の臓器です。卵管造影検査は子宮口より細いカテーテルを子宮腔内に留置し、造影剤を流していきます。子宮の中を満たした造影剤はやがて両方の卵管に至ります。この時、閉塞や狭窄があると、卵管内圧が上がり痛みの原因となります。また、卵管は平滑筋と呼ばれる筋肉があり、迷走神経の働きによって他の内臓と同じように蠕動運動をしています。卵管内に造影剤を流すことで迷走神経反射が起こり、卵管の平滑筋の攣縮(スパズム)を起こす場合もあります。卵管自体の物理的な狭窄がない場合でも、このスパズムによって造影剤の流れが悪くなり、一見閉塞のように映る場合もあります。(卵管攣縮)。卵管造影検査の際には、闇雲に造影剤をガンガン入れるのではなく、患者様の状態を観察しながら愛護的に処置を行う必要があります。また、卵管造影検査で使われる造影剤にはいくつかの種類がありますが、特に最近主流となっている水溶性造影剤は副作用が少ないなどいくつかの利点はあるが、腹膜刺激症状が強いという欠点があると言われています。つまり造影剤自体がしみる原因になるということです。
近年、不妊治療専門クリニックを中心に、超音波下卵管造影法という方法を行なっている施設もあります。一般的に造影剤は放射性ヨードを含む造影剤を使ってレントゲンで撮影されますが、ヨードアレルギーの方には使えない、甲状腺疾患の方には使えない、放射線による被曝など痛み以外のいくつかの欠点があるとされていました。超音波下卵管造影で使用する造影剤はヨードを含まず、これらの欠点を解消できます。また、腹膜刺激症状が少ないというのも特徴の一つです。
卵管造影検査=痛い検査というイメージが定着していますが、痛いか痛くないかは、元々の卵管の状態(既に詰まっていたり狭くなっていたりしないか?)、使う造影剤の種類、やる人(先生)の腕・・etcによって決まる部分が大きいと言えます。
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