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只能く相続するを主中の主と名づく

なぜカラダづくりが大切か

妊活の成否を決める要因の一つに、妊娠に必要なカラダ作りが出来ているかどうかということがあります。妊娠に必要なカラダ作りと言われても、何のことかさっぱりという方もいらっしゃると思います。

妊娠は子孫を残すことであり、自分の分身を作る(育てる)ということでもあります。血を分けた我が子という表現があります。正確には胎児の血液と母体の血液は直接混ざり合うことはなく、もちろん胎児の血液は母体の血液がそのまま行くわけではないので、子供の血液は母体から分け与えられたものではありませんが、胎児血と母体血液は胎盤を介して栄養交換やガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)を行っています。胎児が育つためには母体から胎盤経由で十分な栄養と酸素が供給される必要があるわけです。母体の栄養状態が十分でない場合、残念ながら母親は子供(子孫)よりも自身の生存を優先します。これは何も母親が薄情なのではなく、生物としての宿命です。生物は全て、自身の生存が脅かされる状態(低栄養状態、生存に不利な過酷な環境下)では子孫を残す行為(生殖)は抑制されます。つまり不妊になります。(不妊になることで自分の身を守っています)

妊娠に必要なカラダづくりとは?

妊娠に必要なカラダ作りとは、自分の分身である子供を宿し育てるのに必要な体の準備をすることです。具体的には肥満を解消して適正な体重を維持したり、子供を育てるのに必要な栄養をしっかり摂ったり、タバコやアルコールなど胎児に有害なものを排除したり、それら全てです。そしてこれら妊娠のためのカラダ作り、カラダの準備は普段から続けることが大切です。例えば体外受精を行なったとして、1回目ですぐに妊娠する方と、何回やってもうまくいかない方がいます。同じ年齢、同じぐらいの精液所見であっても差が出ることはよく経験しますが、この違いは何だと思いますか? 一つの要因としては、治療開始の時点で体の準備が整っているかどうか?の差だと思います。これはもちろん体外受精に限らず、一般不妊治療でも同じ事が言えますし、不妊治療を始める以前の段階で妊娠しやすい人と妊娠しにくい人の差としても現れます。これから妊娠を考えるご夫婦の皆様にお伝えしたいのは、妊娠の準備は不妊治療が始まった時点から始まるのではなく、不妊治療を始める前から始めるべきであり、妊娠のための体の準備がどのくらいできているかによって、その後の結果を左右します。妊娠を考える前からコツコツと体のコンディションを整えることが妊娠を意識したとき、結果として妊娠への近道になります。(カラダづくりは非常に地味ですが、毎日コツコツ続けることで大きな差を生みます。妊活中の方に比較的見られるのは、排卵誘発剤、人工授精、体外受精など具体的な治療(主役)には目が向くのですが、地味なカラダ作り(脇役)には目を向けない方が多いことです)。一見、意味がないと思われることも、毎日コツコツ続けることで大きな成果を生みます。(特に妊娠のためのカラダ作りはこの例です)

潜行密用は愚の如く魯の如し 只よく相続するを主中の主と名づく

本当に大切なことは人知れず行い、それは愚(おろかもの)や魯(でくのぼう)と想われてしまうかもしれないが、続けていくことが大切である。    禅の言葉でした。

普段の食事と妊孕性の関係について、以下の関連ブログもぜひご参照ください。↓↓

一見地味なことの積み重ねが大きな結果を生むという話

 

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