GSM(閉経関連尿路性器症候群)とは?腟の乾燥・性交痛の治療とモナリザタッチ®|佐久平エンゼルクリニック 婦人科/女性内科|クリニックブログ

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2026.10.29

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GSM(閉経関連尿路性器症候群)とは?腟の乾燥・性交痛の治療とモナリザタッチ®|佐久平エンゼルクリニック 婦人科/女性内科

「閉経後、デリケートゾーンが乾燥する」「性交時に痛みがある」「頻尿や排尿時の違和感が気になる」。こうした症状には、女性ホルモンの低下によるGSM(閉経関連尿路性器症候群)が関係している場合があります。

当院では症状の原因を確認し、婦人科の保険診療による治療を含めて、一人ひとりに合った方法をご相談します。モナリザタッチ®によるCO₂レーザー治療は、効果の限界やリスクを説明したうえで検討する自由診療です。

GSMとは?更年期・閉経後に起こる腟や尿路の変化

GSMは、Genitourinary Syndrome of Menopauseの略で、更年期から閉経後にかけて性ホルモンが低下することで生じる、外陰部・腟・尿路の症状や変化をまとめた名称です。

エストロゲンが低下すると、腟や外陰部の組織が薄くなり、うるおいや柔軟性が失われやすくなります。従来「萎縮性腟炎」と呼ばれていた状態に加え、尿路の症状も含めて捉える考え方です。自然に改善しにくく、症状が続く場合があります。[1]

このような症状はありませんか?

  • 腟や外陰部の乾燥、ヒリヒリ感、かゆみ
  • 下着の摩擦や接触による不快感
  • 性交時の痛み、うるおい不足
  • 尿が近い、急に尿意を感じる
  • 排尿時にしみる、違和感がある
  • 膀胱炎を繰り返す

ただし、これらの症状だけでGSMとは断定できません。感染症、外陰部の皮膚疾患、過活動膀胱などが原因の場合もあります。診察や必要な検査により、原因を見極めることが大切です。[1]

閉経後の出血や血尿は、GSMと思い込まず受診してください。発熱や背中・腰の痛みを伴う排尿症状も、早めの診察が必要です。

GSMは婦人科の保険診療で治療できますか?

症状や診断に応じて、保険診療で対応できる場合があります。レーザー治療だけが選択肢ではありません。

エストリオール腟錠などによる治療

萎縮性腟炎などと診断された場合には、腟内に使用するエストリオール腟錠などを検討します。女性ホルモンの不足に伴う腟の変化や不快な症状に対する治療です。

国内のエストリオール腟錠には、老人性腟炎などの適応があります。処方の可否や保険適用は、診断と薬剤の適応に基づいて医師が判断します。乳がんなどの既往や治療歴、不正出血がある方は、必ずお伝えください。[2]

ほてり・発汗などもある場合

腟の症状に加え、ほてりや発汗などの更年期症状がある場合は、ホルモン補充療法(HRT)を含めて検討することがあります。持病、既往歴、子宮の有無などによって適した治療が異なります。

頻尿・尿もれ・排尿痛への対応

尿路症状には、膀胱炎や過活動膀胱などが関係している場合があります。必要に応じて尿検査などを行い、原因に応じた薬物治療、骨盤底筋トレーニングの指導、専門診療科への紹介などを検討します。

※保険適用は診察・検査・治療ごとに判断します。保湿剤・潤滑剤などは自費となる場合があり、モナリザタッチ®は自由診療です。

モナリザタッチ®とは?CO₂レーザーで症状改善を目指す治療

モナリザタッチ®は、腟や外陰部にフラクショナルCO₂レーザー(炭酸ガスレーザー)を照射する治療です。レーザーによる組織への刺激を利用し、腟の乾燥や性交痛などの症状改善を目指します。ホルモン剤を投与する治療ではありません。[3]

効果について知っていただきたいこと

GSMに対するCO₂レーザー治療の有効性は、現時点で十分に確立していません。

2025年のAUA/SUFU/AUGSガイドラインでは、腟の乾燥、刺激感、性交痛、排尿痛などに対して、CO₂レーザーの使用を支持する証拠は十分ではないとされています。偽治療と比較した試験で明確な優越性が示されていない項目もあり、長期的な効果や安全性にも不確実性があります。[1]

そのため、「必ず改善する」「腟が若返る」「尿もれが治る」とは説明できません。保険診療で行う治療や保湿などの選択肢も確認し、ご本人の希望と医学的な適応を踏まえて相談します。

主な副作用・リスク

照射後の痛み、赤み、腫れ、熱感、少量の出血、おりものの増加、感染などが起こる場合があります。また、腟へのエネルギー機器の使用では、熱傷、瘢痕、性交痛や持続する痛みなども報告されています。期待した改善が得られない可能性があります。[3][4]

ホルモン剤を使わないことが、すべての方に安全であることを意味するわけではありません。乳がん治療中・治療後の方も、主治医と連携して治療を検討します。

モナリザタッチ®の費用と治療の流れ

モナリザタッチ®は保険適用外の自由診療です。

治療内容 費用(税込)
外陰部のみ・1回 8,910円
腟内+外陰部・1回 26,730円
腟内+外陰部・3回 69,300円
メンテナンス・1回 22,000円

公式サイト掲載料金を2026年10月29日に確認。検査などに別途費用がかかる場合があります。最新の料金と総額は、ご予約・診察時にご確認ください。[3]

初回は症状や治療歴を伺い、診察で感染症や出血の原因、施術の適否などを確認します。施術は初回カウンセリングとは別日に行います。3回のプランでは、公式案内上は1〜2か月間隔で照射しますが、回数や継続の必要性は診察で相談します。効果や持続期間には個人差があります。[3]

日常生活でできるケア

デリケートゾーンは強くこすらず、洗いすぎや刺激の強い洗浄剤を避けましょう。腟用の保湿剤や性交時の潤滑剤が、乾燥や摩擦による不快感の軽減に役立つ場合があります。症状が続く場合は、市販品だけで対処せずご相談ください。[1]

GSM・モナリザタッチ®のよくある質問

Q. 閉経後の腟の乾燥は、年齢のせいと諦めるしかありませんか?

治療やケアで症状の軽減を目指せます。GSM以外の病気が隠れていないかも確認し、腟錠や保湿などの選択肢をご案内します。

Q. GSMの相談は何科を受診すればよいですか?

腟の乾燥、性交痛、外陰部の不快感は、婦人科で相談できます。当院では婦人科/女性内科でご相談を承ります。尿路症状が中心の場合は、必要に応じて泌尿器科と連携します。

Q. 保険診療から始めることはできますか?

はい。症状と診断に応じて、保険診療で可能な検査や治療をご相談いただけます。適用の可否は診察で判断します。

Q. モナリザタッチ®は保険で受けられますか?

いいえ。モナリザタッチ®は自由診療です。婦人科疾患に対する保険診療とは、適用や費用が異なります。

Q. ホルモン治療ができない人には、レーザーが適していますか?

ホルモン治療が難しい場合でも、レーザーが自動的に適するわけではありません。保湿などの非ホルモン治療も含め、既往歴や症状、ご希望に応じて検討します。

佐久市でGSM・閉経後のデリケートゾーンのお悩みはご相談ください

佐久平エンゼルクリニック 婦人科/女性内科では、腟の乾燥、性交痛、外陰部の不快感、排尿に関するお悩みについてご相談を承ります。

保険診療でのアプローチと自由診療の違いを説明し、症状や生活に合った治療を一緒に考えます。「年齢のせいだから」と我慢せず、お気軽にご相談ください。

モナリザタッチ®の詳しいご案内

 

参考文献等

  1. AUA/SUFU/AUGS. Genitourinary Syndrome of Menopause Guideline(2025). https://www.auanet.org/documents/Guidelines/PDF/2025%20Guidelines/GSM%20Unabridged%202025.pdf
    概要: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40298120/
  2. PMDA. エストリール腟錠0.5mg 添付文書. https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/790005_2529701H1058_1_10
  3. 佐久平エンゼルクリニック. モナリザタッチ®. https://www.sakudaira-angel-clinic.jp/treatment/monalisa-touch/
  4. Medsafe. The USFDA Warns Against Use of Energy-Based Devices to Perform Vaginal “Rejuvenation” or Vaginal Cosmetic Procedures(2018). https://www.medsafe.govt.nz/safety/EWS/2018/EnergyBasedDevicesVaginalRejuvenation.asp

 

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