繰り返すカンジダ腟炎・細菌性腟症|おりもののにおい・かゆみの原因と治療 佐久平エンゼルクリニック 婦人科/女性内科/性感染症内科|クリニックブログ
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2026.11.05
婦人科・女性内科
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繰り返すカンジダ腟炎・細菌性腟症|おりもののにおい・かゆみの原因と治療 佐久平エンゼルクリニック 婦人科/女性内科/性感染症内科
「カンジダが何度も再発する」「おりもののにおいが気になる」「市販薬を使ってもかゆみが治らない」——そんなお悩みはありませんか。
おりもののトラブルには、カンジダ腟炎、細菌性腟症、性感染症、かぶれなど、さまざまな原因があります。症状が似ていても治療は異なります。繰り返す場合は、原因を確かめて治療を見直すことが大切です。
カンジダ腟炎と細菌性腟症の違い
一般に「細菌性腟炎」と検索されることもありますが、腟内の菌のバランスが崩れる病態は、医学的には「細菌性腟症(BV)」と呼ばれます。
| 項目 | カンジダ腟炎 | 細菌性腟症 |
|---|---|---|
| 主な原因 | カンジダという真菌の増殖 | 腟内細菌のバランスの変化 |
| おりものの傾向 | 白くポロポロした状態 | 薄い灰白色でさらっとした状態 |
| におい | 強いにおいが目立たないこともある | 魚のようなにおいが特徴的 |
| かゆみ | 外陰部のかゆみ・赤みが目立つことがある | かゆみが軽い、またはない場合もある |
| 主な治療 | 抗真菌薬 | 抗菌薬 |
※典型的な傾向であり、見た目やにおいだけでは診断できません。複数の病態が重なる場合もあります。[1][2]
繰り返すカンジダ腟炎は、なぜ起こる?
カンジダは症状がない方にも存在することがあり、検出されたことだけで治療が必要になるわけではありません。症状と検査結果を合わせて判断します。
再発には抗菌薬の使用や糖尿病などが関係することがありますが、はっきりした原因が見つからない方も少なくありません。「清潔にしていないから」と自分を責める必要はありません。
繰り返す場合は、本当にカンジダが原因か、別の種類のカンジダや薬が効きにくい菌ではないかを確認します。症状に応じて培養検査などを検討し、治療期間や薬剤を調整します。[1]
細菌性腟症が再発する理由と治療
腟内には乳酸菌の一種であるラクトバチルスなどが存在します。この菌の構成が変化し、ほかの細菌が増えると、においやおりものの変化につながることがあります。
細菌性腟症は治療後も再発することがあります。腟内洗浄は再発リスクを高める可能性があり、においが気になるからと洗いすぎるのは避けましょう。
治療にはメトロニダゾールなどの抗菌薬を使用します。再発時には診断を再確認し、これまでの治療経過に合わせて方針を検討します。乳酸菌製剤やサプリメントを、処方治療の代わりとして自己判断で使用することは勧められません。[2]
おりものの異常は性感染症のこともある?
黄色や緑色のおりもの、排尿時の痛み、性交後の出血、下腹部痛などがある場合は、トリコモナス、クラミジア、淋菌なども考慮します。症状が乏しい性感染症もあるため、性交渉の状況や症状に応じた検査が大切です。
また、外陰部のかぶれや、閉経に伴う乾燥・粘膜の変化でも、かゆみや違和感が起こります。「かゆい=カンジダ」とは限りません。[3][5]
診察・検査では何を確認する?
受診時には次のような情報をお伝えください。
-
いつから、どのような症状があるか
-
再発の頻度と、以前の検査・治療内容
-
使用した市販薬や腟内ケア用品
-
最近の抗菌薬の使用、持病、妊娠の可能性
-
性交渉後に症状が出るか、パートナーに症状があるか
必要に応じておりものを採取し、顕微鏡検査、培養検査、性感染症検査などを検討します。すべての検査を一律に行うわけではなく、症状に合わせて選びます。[1][2][3]
自宅でできるケアと避けたいこと
外陰部はやさしく洗い、腟の中まで洗うことは避けましょう。香料の強い石けんや消臭用品など、刺激になる製品にも注意が必要です。
市販のカンジダ治療薬を使っても改善しない場合や、治療後すぐに症状が戻る場合は受診してください。残った抗菌薬・抗真菌薬を自己判断で繰り返し使うと、ほかの原因の診断が遅れることがあります。[1][3]
早めに受診したい症状
おりものの変化に加えて、発熱、下腹部痛、不正出血がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。強い腹痛や多量の出血、妊娠中の腹痛・出血がある場合は、速やかな受診が必要です。
妊娠中や妊娠の可能性がある方は、薬を使う前に医師へお伝えください。[1][3]
よくある質問
Q. 白いおりものはすべてカンジダですか?
いいえ。正常なおりものも白く見えることがあります。普段との違い、かゆみ、においなどを合わせて確認します。[3]
Q. おりものが増えただけでも受診できますか?
はい。おりものは月経周期によって変化しますが、いつもと違う状態が続く、においや痛みを伴う場合はご相談ください。[3]
Q. カンジダ腟炎は性感染症ですか?
通常、性交渉によって感染する病気とは考えられていません。パートナーにかゆみや赤みなどがある場合は、本人の診察・治療を検討します。[1]
Q. 細菌性腟症ではパートナーの治療も必要ですか?
すべての方に一律に必要というわけではありません。米国産科婦人科学会は2025年、症状のある再発性細菌性腟症の一部で、パートナーの同時治療を検討する方針を示しました。国内での対応は、診断や治療歴、薬剤の適応などを踏まえて医師にご相談ください。[4]
Q. 乳酸菌やヨーグルトで治りますか?
食品やサプリメントだけで治療できるとはいえません。とくにカンジダ腟炎に対するプロバイオティクスの治療効果を支持する十分な根拠はなく、必要な薬物治療の代わりにはできません。[1][2]
佐久市・佐久平で、おりもののトラブルにお悩みの方へ
繰り返すカンジダ腟炎、気になるにおい、かゆみ、いつもと違うおりものは、婦人科で相談できる症状です。
佐久平エンゼルクリニックの婦人科/女性内科/性感染症内科へご相談ください。「また同じ症状だから」と我慢せず、原因に合った治療を一緒に考えていきましょう。
参考文献
-
CDC. Vulvovaginal Candidiasis – STI Treatment Guidelines.
https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/candidiasis.htm -
CDC. Bacterial Vaginosis – STI Treatment Guidelines.
https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/bv.htm -
NHS. Vaginal discharge.
https://www.nhs.uk/conditions/vaginal-discharge/ -
ACOG. Concurrent Sexual Partner Therapy to Prevent Bacterial Vaginosis Recurrence. 2025. DOI: 10.1097/AOG.0000000000006102.
https://www.acog.org/news/news-releases/2025/10/acog-recommends-concurrent-sexual-partner-treatment-recurrent-bacterial-vaginosis-first-time -
ACOG. Vaginitis.
https://www.acog.org/womens-health/faqs/vaginitis
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