生殖医療への保険適応開始を受けての当院での提供治療メニューについて|佐久平エンゼルクリニックお知らせ
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2022.02.10
生殖医療への保険適応開始を受けての当院での提供治療メニューについて
日頃当院をご利用いただき誠にありがとうございます。
生殖補助医療(体外受精等)への保険適応開始を受けて、2022年4月以降の当院の治療提供体制を以下の内容といたします。
1,従来どおりのオーダーメイド医療(自由診療)
個々の患者様の卵巣や子宮の状態等身体的な状態と、仕事と通院の両立やパートナーの長期出張による不在などいわゆる社会的背景を考慮したオーダーメイド医療を提供いたします。(こちらについては保険診療の範囲外になりますため従来通り自由診療での提供となります)
具体的には
AMH(抗ミュラー管ホルモン)、甲状腺機能など個別の患者様ごとに異なる身体的状況を考慮しての6パターンの卵巣刺激法の選択を行います。また、移植に際しては着床の窓(Implantation Window)や慢性子宮内膜炎の有無などを考慮した個別の胚移植時期の検討、また仕事と治療の両立が特に難しい患者様やパートナーの出張や海外勤務などの長期不在についてはピルを使った事前の周期調整や自己注射指導および凍結精子の導入などを通じて通院の負担を減らす工夫やパートナー不在でも滞りなく不妊治療を行えるよう個々の患者様の身体的状態および社会的背景を考慮したオーダーメイド治療となります。(これまで当院が提供してきた従前の治療内容になります)
2,保険で行う費用負担を軽減した治療(保険診療)
患者様の費用負担を軽減し、保険の範囲内で治療完結することを目指した治療内容になります。
具体的には
保険適応の範囲内で採卵にかかる経済的負担を軽減するため限りなく薬を減らした完全自然周期法または低刺激周期での採卵を行います。また、胚移植周期にかかる経済的負担を軽減するため新鮮胚移植(採卵後2日目または3日目)および自然排卵周期での融解胚移植を行います。また、保険範囲外の検査や投薬は極力排除し治療全体の費用負担軽減を目指すことで、保険適応の範囲内での治療完結を目的とします。
*保険適応の年齢制限について
治療を行う患者様の年齢により、保険適応の回数制限(40歳未満は6回、40歳以上43歳未満は3回)があることから、保険診療希望の患者様で当院以前の治療歴がある患者様については前医の診療情報提供書および実施治療内容についての回数証明書(書式は当院より発行し前医へ記入をお願いしていただきます)の提出が必要になります。
*他者との婚姻関係がないことを証明する書類および出生児の認知意向確認宣誓書の提出について
事実婚のカップルについては生殖医療に伴う家族関係の複雑化などのトラブルを未然に防ぐ目的で他者との婚姻関係がないことを証明する書類(戸籍謄本)および事実婚を証明する書類(同居を証明する住民票)を提出いただきます。また、保険算定要件にある ”出生児の認知を行う意向があること” を確認する目的で、出生児の認知意向確認宣誓書(当院書式)の提出を必要とします。
当院では引き続き患者様の希望、要望に即した治療提供を心掛けて参ります。引き続きよろしくお願いいたします。
佐久平エンゼルクリニック